令和元年5月 会長先生法話

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    ※5月10日(金)脇祖さまご命日式典にて大阪教会松本教会長より教団月刊誌「佼成」5月号『会長法話』から今月の信仰生活の指針を頂きます。

     

     

    会長法話    

     

    なぜ、苦しみが絶えないのか   

     

                 庭野日鑛 立正佼成会会長

     

    「苦」と「苦 し み」の 違 い

     

     大きな苦しみをかかえたり、苦労を重ねたりすることを「四苦八苦する」などといいますが、この「四苦八苦」が仏教の言葉であることはよく知られています。

     

     この世に生まれ、老い、病んで、やがて死を迎える。この「生・老・病・死」が「四苦」で、それに、「愛するものと別れる苦(愛別離苦)」、「憎い人やいやなものに会う苦(怨憎会苦)」、「求めるものが得られない苦(求不得苦)」と、それら全体をまとめて表現した「身心のはたらきによって生ずる苦(五蘊盛苦)」を加えた「八苦」が、人間が背負っている「苦」と教えています。

     

     釈尊はしかし、この「苦」をいま私たちが一般的に使う「苦しく、つらいこと」という意味で示されたわけではなさそうです。「苦」の語源は「思いどおりにならないこと」を意味する「ドゥッカ」という言葉ですから、先の八苦はどれも、「自分にはどうすることもできないこと」を示しています。ところが、それを「なんとかしたい」と望み、そのことにとらわれて諦めきれないと、心に「いやだ」とか「つらい」といった感情が起こってきます。そのとき「苦」は、身心を苛む「苦しみ」に変わるのです。

     

     このような苦しみの絶えない人間の様子を、法華経では「生死の険道に入って 相続して苦絶えず 深く五欲に著すること 犛牛の尾を愛するが如し」(方便品)といっています。「欲にとらわれているから、苦しみが絶えない」と説き、さらには「深く諸々の邪見に入って苦を以て苦を捨てんと欲す」とあるように、思いどおりにならない事実を受け入れることができないために苛立ち、あくせくして、苦しみを深くする私たちの心のありようを戒めるのです。

     

    「苦」は「智 慧」の 湧 く 泉

     

     私たちのまわりでも、たとえば借金返済の苦しみから逃れようとして、さらによそから借金を重ねる、といった人の話を耳にします。まさに「苦を以て苦を捨てんと欲す」で、それではいつまでたっても苦しみはなくなりません。

     

     西行法師は「こりもせずうき世の闇にまよふかな身を思はぬは心なりけり」と嘆き、欲望にとらわれ、ふりまわされて苦しむ私たちに、「どうしていつまでも大事なことに気づかず、心を改めないのだろう」と投げかけています。

     

     その大事なこととは、直面した「苦」を「苦しみ」へと増長させるのではなくて、「苦」との出会いは「智慧」に目ざめるチャンスでもあると気づくことです。苦しみや悲しみ、怒りやつらさにもつながる「苦」も、そこに感情をまじえなければ「無記」、つまり善でも悪でもないのですから、それをどのように受けとめ、制御するかで、その後の人生に大きな違いが生まれてきます。

     

     前にもご紹介した話ですが、ある方は数千万円の借金を背負うなかで、「この苦しみは、私に必要あって与えられた試練」と受けとめ、「そう考えると、この状況が苦しみではなく、楽しみともなる」と爽やかにいわれました

     

     「苦」から逃げずに、それをそのまま受け入れる覚悟ができると、その「苦」は「智慧」の湧き出る泉ともなります。私たちが本来もっている「智慧」がはたらきだすには「苦」が必要だったと受け取れば、「苦」は楽しみに向かう大切な道しるべとなり、その「苦」も抜き去られるのです。

     

     これが「苦」があっても苦しまない生き方といえるでしょう。そしてそのことを、仏教では四諦の法門など数々の教えで伝えています。ただ、それらを学んでも、私たちはいざ苦に出会うと悩み苦しむのですが、それでもいいと思うのです。苦しい思いをしなければ、仏さまの教えという「幸せにつながる道」を歩んでいないかもしれないのですから。

     


    令和元年5月 大阪教会主要行事

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      令和元年5月 大阪教会主要行事

       

      1日(水)9:00〜 読経供養・お言葉:教会長(夜間なし)

       

      4日(土)9:00〜 読経供養(経典一巻)・自由参拝 

       

      10日(金)9:00〜 脇祖さまご命日・誕生日祝

       

      15日(水)9:00〜 釈迦牟尼仏ご命日

                            (読経供養・挨拶:壮年部長)

                  大聖堂当番団参

       

      22日(水)9:00〜 一斉布教デー

       

      26日(日)10:00〜 アフリカへ毛布をおくる運動

                   毛布梱包発送式

       

      ※家庭修養日:6日(月)・16日(木)・26日(日)

       館内整備日:17日(金)・25日(土)

       自由参拝:2日(木)〜5日(日)


      編集者コメント6

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        大阪教会公式ホームページをご覧の皆さま、お久しぶりです。先月末からまたまた大阪普門館のインターネット回線がダウンしてしまい連休後、令和元年初更新となります。


        婦人部セミナー

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          ハッピー スマイル セミナー

           

          〜発見!私の中に秘めた優しさと輝き〜

           

          もっと自分に自信を持ちたい 

          もっと優しくなりたい

          もっと人との関わり方を変えたい

           

          そう思ってもなかなか難しいですよね? 実はコツがあるんです!

          これは「人生を輝かせる秘訣」を共に学び実践するセミナーです。

          温かいお人柄の講師が、難しい仏教用語を使わず 笑いあり!感動あり!で楽しく講話して下さいます。みんなで一緒にキラキラ輝きましょう。

           

          第1回目 日時:5月21日(火)

          受付開始:9時45分 〇セミナー:10時〜12時

          講師:立正佼成会元理事長 佼成学園元理事長 酒井教雄先生

          場所:立正佼成会 大阪教会 602・3号室

           

          2回目 日時10月8日(火)

          ※たくさんのご参加お待ちしております。

          〇主催:大阪教会青年婦人部


          先輩会員さんの体験談2019

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            先輩会員さんの体験談

             

            港支部 岡本壮年部さん(86歳)

             

            「奇しきゆかり」

             

             この度は、大阪教会会員特別功労者にご推薦いただきありがとうございました。

             

             昭和22日年3月、私たち家族(両親・子供計7人)は大連から引き揚げて、九州は別府に帰着しました。ここ別府で、若き八方さん(元大阪教会港支部主任・故人)と初めての出会いがありました。そして、20数年後関西(阪神間)で再会しておつき合いが始まりました。

             

             八方さんのお手取りで、母が昭和61年8月に入会しその後、妻も導かれ精進する中、支部会計のお役をいただきました。私は、平成12年2月当時法人化を推進していた「明るい社会づくり運動」に初参加しました。以後、19年間「明るい社会づくり運動・ナニワ6フォーラムネット」事務局長のお役をいただいています。家族をはじめ、これまでお世話になった地域・国及び志を同じくする仲間に対して、少しでも恩返したく「一隅を照らす」の精神で、今後ともさらなる修行に努める所存でございます。

             

             


            編集者コメント5

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              大阪教会公式ホームページご覧の皆さま、桜は咲きそろいましたか。4月13日(土)大阪教会発足55周年記念式典で満開になります


              2019年4月 松本教会長のことば

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                4月の松本教会長のことば

                 

                 日差しも暖かくなり、吹く風にも春を感じるようになりましたが、みなさまお元気におすごしでしょうか。

                 

                 4月は新入園、新入学、新入社など、新たなスタートを切る方もいらっしゃると思います。大阪教会においては、13日に「大阪教会発足55周年」を迎えさせて頂きます。たくさんの諸先輩方のおかげさまで、今ここに教えを頂いていることに改めて感謝の念を深め、新たなスタートを切らせていただきたいと存じます。

                 

                 さて今月は、会長先生より「(かお)る風のような人に」というテーマでご法話を頂戴しました。会長先生は、法華経の「序品(じょほん)」にある「栴檀(せんだん)の香風(こうふう)、衆(しゅ)の心(こころ)を悦可(えつか)す(仏さまの香風が衆生の心の中に入ってくると大歓喜(だいかんぎ)が生じる)」の一節を通して、「仏の教えに出会えた私たちは、教えを聞き、学び、実践していくなかで生き方が変わるのです。その悦びを『教えによって救われました』と、思わず口にします。それが『大歓喜が生じる』でしょうし、そのときその人は『悦可(えっか)』しているのです。」とお示しくださいました。

                 

                 私たちは仏さまに直接お会いすることはできませんが、教えのなかに仏さまの慈悲を感じ取り、実践することによって生きる喜びに目ざめた人の体験説法を聞くと、私たちもまた悦びを覚えます。それは教えの尊さが胸中に吹きわたるからだということです。教えを聞き、学び、実践し、サンガの中で共に修行する中で仏さまに会い奉ることができる、つまり、仏さまの香風を頂戴することができるのです。端的にいえば「教えを聞き、学び、実践することの尊さ」と「サンガの中で修行することの尊さ」を教えてくださっていると申せましょう。

                 

                 また会長先生は、越後の良寛さんの座右の銘である「一(いっ)生成(しょうせい)(こう)(生涯、人の心をあたたかく包み、和ませ、悦びを与える香風のような人でありつづけよう)」をご紹介下さいました。その人がいるだけで、また、その人が来ただけでその場が和む、心が安らぐ、そのような「栴檀の香風」を運ぶような人はまさに「徳のある人」です。会長先生は「人に悦びを与える、人の心を『悦可』するには『徳分』が必要という見方もできそうです。」とお示しくださっています。よく「私には徳がない」とか「あの人には徳がある」などと言ったりしますが、修養や善行(ぜんこう)の積み重ねが「徳分」を身につける決め手であるとも教えてくださっています。

                 

                 ですが一方で、私たちがいま、この世に一つの命を授(さず)かって生きているのは大自然の徳、つまり神仏からの徳はもちろん、先祖や親の徳をいただいており、すでに豊かな徳を具(そな)えている、ともお示しくださいました。この世に存在する人、もの全ての本質は「仏性」であり、そのことがすでに「徳分」があるということでありましょう。私たちは自らの「徳分」に気づき、成長させていけば、だれもが香風を運ぶ「徳のある人」になるのだと教えてくださっています。さらに開祖さまは、佼成会で教えを学ぶ者は、すべてが天地に賛嘆される「徳のある人」であると、ご著書の中でわかりやすく教えてくださっています。

                 

                 「ここでみすごしてはならないのは、天の花々が、仏さまのみ上ばかりでなく、説法会にあつまったすべての人々の上にも降りかかったということです。これはひじょうに大切なことであって、<真理を説く>ことはもちろんですが、<真理を聞く>というのも同じように尊いことであり、同じように、賛嘆され、供養されるべきことなのです。ですから、仏法を聞き、仏法を学ぶものは、たとえ耳にきこえず、目にはみえなくても、つねに天地に賛嘆されているのだという自覚を持たなければなりません。自信を持たなければなりません。」(庭野日敬 著『新釈法華三部経』264項 佼成出版社)縁があって佼成会に入会し、教えを学ばせていただいていることがすでに尊いのです。

                 

                 教えを聞き、学ぶ人がいて、伝える人がいるから教えが広まっていくのです。つまり、今私たちが教えを学んでいるということは、天地が賛嘆してくださっているということであります。大切なのは、その「徳」をいただいているという自覚をもって、香り高い人間になっていくということです。そのためには、「感謝」「素直」「謙虚」の三つが大切だと教えてくださっています。それは、いつも「有り難い」と感謝し、素直に「はい」と受けとめ、謙虚に一歩下がって、法や人を立てるという姿勢でありましょう。それを土台に「明るく、やさしく、温かい」言葉や態度を実践していくことで、その場に教えの香(かぐわ)しい風が吹きわたり、それが人を憩(いこ)わせるのだと会長先生は教えてくださっているのです。

                 

                 今月は、釈尊降誕会(ごうたんえ)の月でもあります。お釈迦さまがお生まれになり、多くの人の幸せを願って教えを説いてくださったおかげさまで、私たちは仏法を頂戴することができました。私たちも、同じようにたくさんの方と出会い、仏の教えという香風を運ぶ布教者、伝道者として精進してまいりましょう。合掌


                2019年4月 会長先生法話

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                  ※4月1日朔日参り(布薩の日)式典にて大阪教会松本教会長より教団月刊誌「佼成」4月号『会長法話』から今月の信仰生活の指針を頂きます。

                   

                  会長法話    

                   

                  香 る 風 の よ う な 人 に   

                   

                          庭野日鑛 立正佼成会会長

                   

                  心 に 香 風 が 吹 き わ た る

                   

                   日本の春の情景を美しく表現した歌の一つに、滝廉太郎作曲による「花」があります。「春のうららの・・・」で始まる、みなさんもよくご存じの歌です。その春の花の代表格は桜ですが、桜の花を見るよりも先に、梅や沈丁花や辛夷の甘い香りをのせた風に、春が訪れた喜びを実感する人も多いのではないでしょうか。

                   

                   その喜びにも通じる言葉が、法華経の「序品」にあります。「栴檀の香風 衆の心を悦可す」―――この一節を開祖さまは、「仏さまの香風が衆生の心の中に入ってくると大歓喜が生じる」と簡潔に説明しています。

                   

                   仏の教えに出会えた私たちは、その教えを聞き、学び、実践していくなかで、数々の気づきを得ます。いやだと思っていた人やものごとに感謝ができるようになったり、それまで幸せだと感じていたことは自己中心の思いにすぎなかったと気づいたりして、生き方が変わるのです。

                   

                   そうしてほんとうに大切なことに気づき、悩みや苦しみから解き放たれた悦びを、私たちは「教えによって救われました」と、思わず口にします。それが、開祖さまのいう「大歓喜が生じる」でしょうし、そのときその人は「悦可」しているのです。ちなみに「悦」という字は、心のわだかまりをとり去る悦びを意味します。 

                   

                   私たちは、仏さまにお目にかかることはできません。ただ、たとえば本会の大聖堂などで、教えのなかに仏の慈悲を感じとり、その教えを実践することによって生きる喜びに目ざめた人の体験説法を聞くと、私たちもまた悦びを覚えます。それは、「栴檀の香風 衆の心を悦可す」の経文どおり、教えの尊さが胸中に吹きわたるからだと思います。釈尊がおられた時代もいまも、それは変わりがないのです。

                   

                  み ん な 「徳 の あ る 人」

                   

                   越後の良寛さんは、この「栴檀の香風 衆の心を悦可す」に学んだのでしょう、「一生成香」(一生、香りを成す)を座右の銘にしたといわれます。「生涯、人の心をあたたかく包み、和ませ、悦びを与える香風のような人でありつづけよう」と思い定めて、そのとおりに生きたということです。

                   

                   ただ、法句経に「徳のある人びとの香りは風に逆らっても進んでいく」「徳のある人はすべての方向に香る」とあるように、人の心を「悦可」するには「徳分」が必要という見方もできそうです。よく「私には徳がない」とか「あの人には徳がある」といったりしますが、修養や善行の積み重ねが「徳分」を身につける決め手なのかもしれません。

                   

                   しかし、私は、そういいきれないとも思うのです。私たちがいま、この世に一つの命を授かって生きているというのは、大自然の徳はもちろん、先祖や親の徳をいただいているからです。一人ひとりが、すでに豊かな徳を具えているということです。ですから、私たちは自らの「徳分」に気づけばいいだけです。気づいて、それを成長させれば、だれもが香風を運ぶ「徳のある人」になるのです。

                   

                   そこで大切なのは、「有り難い」という気持ちです。なにごとにも感謝を忘れない素直で謙虚な人には、自然に人が引き寄せられます。そのうえで示す、明るく、やさしく、あたたかい態度や言葉は、持ち前の徳をいっそう香らせることでしょう。思いやりをもって和やかにふれあうそこに、教えの香しい風が吹きわたり、それが人を憩わせるのです。

                   

                   釈尊の降誕月であるこの四月もって、平成が改元されるといわれます。これは、平和を醸成する務めがマンネリに陥らないよう、心を新たに切り替える機会をいただいたものと、私は受けとめています。仏の教えという香風を運ぶ生き方が、いっそう大切になります。

                   


                  2019年4月 大阪教会主要行事

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                    4月の大阪教会主要行事

                     

                    1日(月)9:00〜 朔日参り 布薩の日

                               ランドセル祈願 (夜間ご命日:各支部)

                     

                    4日(木)9:00〜 開祖さまご命日・ミニ説法

                     

                    7日(日)9:00〜 降誕会・花まつり 

                               稚児おねり供養他 講話:寺田元教会長 

                     

                    8日(月)9:00〜 降誕会 

                               あいさつ:松本教会長 

                     

                    10日(水)9:00〜 脇祖さまご命日 あいさつ:松本教会長

                     

                    13日(土)9:00〜 大阪教会発足55周年記念式典

                     

                    15日(月)9:00〜 釈迦牟尼仏ご命日 年祝い・金婚式祈願

                     

                    22日(月)9:00〜 一斉布教デー

                     

                    ※家庭修養日:2日(火)・9日(火)・

                                16日(火)・26日(金)

                     館内整備日:17日(水)・18日(木)

                     〇自由参拝日:29日(月)〜30日(火)


                    大阪教会発足55周年

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                      大阪教会発足55周年記念式典

                       

                      人が輝き 感動あふれる大阪教会へ

                       

                      〇平成31年4月13日(土)

                      〇9:00〜

                      〇大阪教会2階法座席

                       

                      読経供養・功労者表彰・功労者お礼の言葉・お言葉(松本教会長)


                      会長先生ご来道

                       

                      喜びの発表・ご法話(会長先生)・謝辞(松本教会長)・花束贈呈



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