平成30年12月 松本教会長のことば

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    今月の松本教会長のことば

     

     今年も1年の締めくくりの月、12月を迎えました。

    佼成会では、新しい年の準備をする月とされ、12月1日より新年次が始まります。12月は締めくくりとしても新年の準備としても大切な月と言えましょう。また、本年12月より教団創立100年に向けての新たな歩みがはじまるのです。

     

     さて、今月は会長先生より「使命にめざめる」というテーマでご法話を頂戴しました。その中で、私たち仏教徒の使命は「仏への道を歩みつつ、一人でも多くの人の仏性開顕」をすることだとお示しくださいました。会長先生は私たちに、『佼成』5月号から八正道の徳目を一つずつとりあげて、わかりやすくご指導くださいましたが、今月はその締めくくりとなる「正定」を私たちにも理解できるようにやさしく教えてくださっています。

     

     「正定」とは、「心が常に仏の教えに安住していて、周囲の変化によって動揺しないこと」とお示しくださいました。そして、その具体的な心の有り様を「いつ、どのようなときも、ものごとを『楽しい』と感謝で受けとめる穏やかな心」「たとえ貧しくても悲観せず、そこにある幸せを精いっぱい感受する心」とわかりやすく教えてくださっています。

     

     さらに、その「楽しい」とか「楽しむ」という境地は、『佼成』5月号で寒修行の事例から「天地自然のはたらきを素直に見ること」や、心臓の手術をされた方のお話から「心臓が動くのも当たり前ではない」など、すべてを仏のはからいと見て、感謝でものごとを受けとめていくことが「気持ちが楽になる見方」=「正見」であり、「正定」にも通じると述べておられます。

     

     そして、何事も楽しいと受けとめる見方を心がけていると、気持ちが楽になって、目先の苦に迷うことのない、ほんとうに安楽な人生を歩めるのだと教えてくださいました。それは振り返ると『佼成』11月号で「安楽なときが正しいとき」と、「ほんのひとときでも、安楽で、なんの心配もないときがあるとすれば、それはまさに自分を縛るものから離れた『仏の境地』であると言っていいのかもしれません」とお説きくださったことと重なります。

     

     会長先生は、「八正道」の「正」の字は「一」と「止(とめへん)」が組み合わさってできていて、「一」といえば、「真理」であり「法」であるとお示しくださいました。さらに、「八正道」の各徳目は、いずれも私たちが「真理に止(とど)まる」ための実践であり、その基本が「正見」であること。そして、日々の暮らしのなかで、ものごとに行き詰ったときや、心苦しいときなど、何かにつけ、ふと省みて「正見」に立ち返る習慣をつけると、何が心を悩ませ、どうすれば気持ちが楽になるのかがわかると教えてくださっています。

     

     つまり、「正見」によって「正定」(静寂で澄みきった心、動揺しない心、安楽な心)が得られるということです。そのためには何をしていけばよいのかといえば、菩薩としての願いをもって生きることだと、改めてお示しくださいました。それは、「人さまのお役に立ちたい」「喜ばれたい」と「菩薩行」をさせていただくということであります。

     

     私たちの使命である「仏への道を歩みつつ、一人でも多くの人の仏性開顕」―この基本は「三宝帰依」に徹し、すべてを仏のはからい、法のはたらきと見て感謝で受けとめること(正見)から始まります。そして、サンガと共に「一人でも多くの人の仏性開顕」という願いを我が使命と自覚し、菩薩道を生きることで、さらに「正見」の段階が高まり、それにふさわしく「正定」が得られるのです。

     

     どんなに時代が変わっても、様々な変化があっても基本を大切にし、基本信行を続けていけば、仏さま、開祖さまのように安楽で、笑顔で、慈しみ深い人になれるという「幸せの方程式」を80年の歴史の中で私たちはいただいてきました。その具体的な証明もたくさん見せていただいて参りました。

     

     来年は、大阪教会は発足55周年を迎えます。諸先輩方への感謝の気持ちを忘れず、教団創立100周年に向けて、みなさまと共に心一つに、自覚と自信をもって精進して参りたいと存じます。合掌


    平成30年12月 会長先生法話

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      ※12月1日朔日参り(布薩の日)式典にて大阪教会宮本教務部長より教団月刊誌「佼成」12月号『会長法話』からお話を頂きます。

       

      会長法話    

      使 命 に め ざ め る   

       

              庭野日鑛 立正佼成会会長

       

      道 を 楽 し む 人 に

       

       幕末のころ、福井に生まれた歌人の橘曙覧は、日常のささやかなできごとを、感謝と喜びに満ちた、幸せあふれる歌に残した人です。

       

      「たのしみは紙をひろげてとる筆の思ひの外に能くかけし時」「たのしみは妻子むつまじくうちつどひ頭ならべて物をくふ時」「たのしみは朝おきいでて昨日まで無かりし花の咲ける見る時」……。「たのしみは」で始まるこうした歌からは、いつ、どのようなときも、ものごとを感謝で受けとめる穏やかな心の内を感じとることができます。

       

       この八か月間、「八正道」の徳目を一つずつとりあげて、私なりにその意味あいをお話ししてきました。そして今月は、「八正道」の最後に示された「正定」です。

       

      「正定」とは、心が常に仏の教えに安住していて、周囲の変化によって動揺しないことと受けとめられますが、たとえ貧しくても悲観せず、そこにある幸せを精いっぱい感受する橘曙覧のような心も、「正定」の一つでありましょう。

       

      「楽しい」とか「楽しむ」という境地はほんとうに大切なもので、「八正道」の最初の「正見」について「気持ちが楽になる見方」(本年五月号)とお話ししたことにも通じます。『論語』にも「之を知る者は之を好む者に如かず。之を好む者は之を楽しむ者に如かず」とあります。人が道を修めようとするとき、その道を「楽しむ人」にはだれもおよばないというのです。

       

       なにごとも楽しいと受けとめる―――そういうものの見方を心がけていると、気持ちが楽になって、目先の苦に迷うことのない、ほんとうに安楽な人生を歩めるのです。

       

      願 い を も っ て

       

       ところで、「八正道」の「正」という字は、「一」と「止」が組み合わさってできています。仏の教えの「一」といえば、もちろん「真理」であり「法」です。いわば「八正道」の各徳目は、いずれも私たちが「真理に止まる」ための実践であり、その基本となるのが初めにおかれた「正見」といえます。その意味でいえば、「八正道」のすべてを修めるのは荷が重いという人も、日々の暮らしのなかで、何かにつけ、ふと省みて「正見」に立ち返る習慣をつけることが大事なのだと思います。

       

       とくに、ものごとに行き詰ったときとか、心苦しいときには、「一」つまり「真理」に帰る意味で目の前の現象を正しく見ていくと、何が心を悩ませ、どうすれば気持ちが楽になるのかがわかるのではないでしょうか。

       

       こうして真理にそった生き方を求める仲間を、仏教では「正定聚」といいます。平たくいうと「仏さまのようになりたいと決意した仲間」のことですが、この言葉からは「正定」のとらえ方をさらに深めることができそうです。

       

       仏さまのように、ものごとをありのままに見ること(正見)によって、静寂で澄みきった心(正定)を得る―――それは「あの人の苦しみを除いてあげたい」「この人が慈悲の心を得るお手伝いができたらいいな」といった、菩薩としての願いをもって生きるということでもあるのです。

       

       ただ、そのような請願をもつ至る方法は、もちろん「正見」に限りません。「八正道」が八つの徳目に分けて示されているのも、「一人ひとりの個性にあった精進の仕方でいいのですよ」という、釈尊のあたたかな教えの示し方に違いないのです。

       

       私たちはみな、お互いに生かし生かされています。そのなかで、仏の教えをとおして人間らしい生き方を学んだ私たちは、仏への道を歩みつつ、一人でも多くの人の仏性開顕という使命を果たしていきたいと思います。

                                            

       

       


      平成30年12月 大阪教会主要行事

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        12月の教会主要行事

         

        1日(土)9:00〜 朔日参り 布薩の日

                   一食地域貢献プロジェクト贈呈式

         

        4日(火)9:00〜 開祖さまご命日・ミニ説法

         

        8日(土)9:00〜 成道会〜本部よりインターネット中継〜

                   大阪教会:退任新任挨拶

         

        9日(日)9:00〜 年次総会

         

        10日(月)9:00〜 脇祖さまご命日 報告会(西警察署)

         

        15日(土)9:00〜 釈迦牟尼仏ご命日 

                    準教師認定証並びに修了証授与

                    一食地域貢献プロジェクト贈呈式

         

        ※家庭修養日:6日(木)・11日(火)・

               16日(日)・26日(水)

         館内整備日:24日(月)・29日(土)・30日(日)

         〇自由参拝日:31日(月)


        編集者コメント1

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          大阪教会公式ホームページご覧のみなさん、こんにちわ。12月1〜2日大阪普門館のサーバーがダウンしてしまい、更新できませんでした。今日から宜しくお願いいたします。


          平成30年 七五三

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            七五三

             

            〇平成30年11月4日(日)

             

            〇10:00〜11:00

             

            〇大阪教会2階法座席

             

            佼成少年少女のちかい

            七・五・三参りの儀

            記念品授与

            お祝いの言葉:松本教会長

            写真撮影

            支部ごとに法座

             



             


            平成30年 開祖さま生誕文化祭

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              開祖さま生誕文化祭

               

              111日(木)〜1115日(木)

              〇展示時間:10時〜15

              〇大阪教会7階ロビー

              〇開祖さま特別展示室:701

               

              ※11月6日・7日は休み 最終日は12時半まで

               

               

               

               

               

               

               

               

               

               

               

               

               

               

               

               

               

               

               

              みなさまのご来場をお持ちしております!


              中央・港支部 地域別大会

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                教団創立80周年記念 

                地域別大会 中央支部・港支部

                 

                <テーマ>

                おかげさまで80年 

                      ともにつなげよう地域のWA

                 

                〇平成30年9月24日(祝)

                      13時30分〜15時30分

                〇港区民センター

                〇参加者数 521人

                 

                <式次第>   司会:中澤壮年部員

                 

                オープニング:琉球祭り太鼓エイサー でいごの会

                第一部

                あいさつ:大阪教会 松本教会長

                来賓挨拶:平岡清風中学校高等学校校長

                体験説法:岡田青年婦人部員

                ご講話:酒井元教団理事長

                 

                第二部

                落語:桂 福丸

                謝辞:田中 中央支部支部長

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                〇田中支部長のコメント

                 多数の来賓の皆さんがご臨席のなか、よろこび溢れる大会を開催することができました。テーマにそくして、主体性をもって地域の皆さまとつながりをもつことができました。さらなる100年に向けて、私たちひとり一人“WA”の心をもって、地域の街並みにあたたかな家庭の灯が灯りますよう、惜しみなくつながってまいります。合掌








                 


                大阪雅楽会 お知らせ

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                  教務部儀式 雅楽会 

                   

                  世界無形文化遺産に登録されている 

                  悠久の調べ雅楽を始めませんか! 

                  むずかしくはありませんよ 

                  どなたでも参加出来ます 

                  お待ちしております。

                   

                  〇平成30年行事日程

                   

                  114日(日)13001500 

                             練 習

                  1111日(日)10001500 

                             練 習

                  1117日(土)10001500 練 習

                  1118日(日)10001500 練 習

                  122日(日)10001500 練 習

                  128日(土)10001500 練 習&反省会

                   

                  ※都合により日時の変更をする場合があります。

                   確認の上参加してください。

                   練習場所は1階黒板をご覧ください。担当:田


                  平成30年11月 松本教会長のことば

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                    11月 松本教会長のことば

                     

                     みなさんこんにちは。肌寒さが日に日に増し、街路樹にも秋の気配を感じる季節になりましたが、お元気にお過ごしでしょうか?

                     

                     今月11月15日には開祖さまの生誕会を迎えます。開祖さまが私たちを導いてくださらなければ、私たちは一人として立正佼成会の会員になることはできませんでした。佼成会を創立し、私たちが100%救われる教えを説き、世界を平和に導く大道を開いてくださった開祖さまと、その教えを弘めて下さった諸先輩方への感謝と、報恩の心で今月も精進させていただきたいと思います。

                     

                     さて今月は、八正道の「正念」に焦点を当て、「『思いやり』をいつも心に」というテーマでご法話を頂戴しました。八正道の各項目にはすべて「正」の字がついています。ですから「正」「正しい」という言葉の意味をどう理解するかがとても大切になるわけですが、会長先生は最初の段落の見出しで“「安楽」なときが「正しい」とき”とお示しくださいました。

                     

                     今まで「正」「正しい」とは、「真理に合った」「調和のとれた」「目的に合った」と学び、一言で表せば「真理に合った」ことであると理解してきましたが、真理(大いなる宇宙のいのちとそのはたらき)に合っていれば、当然することなすことに支障がないのですから、安らかな気持ちでいられるはずですし、生かされるまま生きるということですから、躍動する仏のいのち、はたらきを感じ、楽しい気持ちがフツフツと湧き出てくるはずです。

                     

                     そして、それは「ありがたい」という心境にも通じましょう。いくら自分が「これは正しいことだ」と思い込み言い張っても、そのような心境を得られないものの見方、考え方は正しいとはいえないということです。「正語」「正行」でも、自分と共にまわりの人も安らかで楽しくありがたい心境になる言葉や行いでなければ「正しい」とはいえないということでしょう。会長先生は「理」だけではなく、私たちの現実の心情にあわせてわかりやすくお説きくださっていることに、感謝の心が湧いて参ります。

                     

                     今月のテーマである「正念」も意味は「心を常に正しい方向に向ける」ですが、心が正しい方向にあるとは「心がほどけ、安らかで楽しいとき」と確認してくださいました。そして心を「常に」正しい方向に向けるとなると、話しはまた少し難しくなると問題提起をしてくださいます。教えを学んだり、法座修行を通して「あの人は苦手だけど私を磨いてくれる仏さまだったんだ」「苦しいことだけど、おはからいと受けとめよう」などと思えればその時は心がほどけ、安楽でありがたい心境を得ることができます。これも尊いことです。

                     

                     しかし、「常に」そういう心でいられるかといえば、すぐ変化してしまうのも現実です。では、どうしたら「常に」そのような心境であり続けることができるのでしょうか。

                     

                     会長先生は、法華三部経の一つである『仏説観普賢菩薩行法経』の「当に大乗経を誦して、諸の菩薩の母を念ずべし」という一節を引用され、「慈悲、思いやりの心をもって生きよう」と願うことだとお示しくださいました。慈悲、思いやりの型を身につけるには、布教が一番であると教えていただきます。

                     

                     人さまと積極的にご縁を結び、手取り・導きに歩く中で、「あの人を救ってあげられたら」と願い、温かく優しい言葉をかけていく、自分の思いは差し置いて相手が喜ぶように行動するといった菩薩行をさせていただけるのです。その菩薩行をくり返しくり返し実践することで、慈悲、思いやりの型が身についていくのです。そして「常に」心が正しい方向に向く心境を得ることができるのです。

                     

                     開祖さまはより多くの人の幸せを願い、自分の事よりもまず人さまと菩薩行の実践をなさいました。私たちも師である開祖さま、会長先生に倣い、菩薩としての覚悟をもって布教に邁進させていただきましょう。

                     

                     立正佼成会は12月を新年次のスタートとしますから、いよいよ来月から創立81周年の年、また大阪教会発足55周年の年になります。今月のご法話を通して、改めて「立正佼成会は菩薩行をする教団である」という原点に立ち返り、創立・発足の願いをかみしめ、親孝行を通して自らのいのちを見つめてまいりましょう。そして、佼成会の親である開祖さまへの感謝と仏教の親である仏さまへの思いを深め、報恩感謝の気持ちでさらなる布教伝道をお誓いし、精進して参りたいと存じます。

                    合掌


                    平成30年11月 会長先生法話

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                      ※11月1日朔日参り(布薩の日)式典にて大阪教会松本教会長より教団月刊誌「佼成」11月号『会長法話』から今月の信仰生活の指針を頂きます。

                       

                      会長法話    

                      「思いやり」を、いつも心に   

                             

                                 庭野日鑛 立正佼成会会長

                       

                      「安楽」なときが「正しい」とき

                       

                       そろそろ温泉のぬくもりが恋しい季節になってきました。

                      たっぷりの湯につかり、思わず「極楽、極楽」とつぶやく、そんな瞬間に安らぎを覚える人も多いことでしょう。

                       

                       心が安らかで楽しいとき、たとえそれが温泉につかっているときであっても、私たちは、思い煩いや恨みつらみといった感情を離れているのではないでしょうか。迷いやとらわれが心からするりとほどけ、何にも縛られない、安らかでのび

                      のびとした自分がそこにいます。

                       

                      「仏:ぶつ」という漢字は、日本語で「ほとけ」と読み、執着・こだわりから解き放たれた「ほどける」は転じたものという説があります。ですから、ほんのひとときでも、安楽で、なんの心配もないときがあるとすれば、それはまさに自分を縛るものから離れた「仏の境地」といっていいのかもしれません。

                       

                       ところで仏教では、「心を常に正しい方向に向ける」ことが大切といわれます。これは、釈尊が最初の説法で説かれた「八正道」の七番めに示された「正念」のことです。

                       

                       ただ、「正しい方向とは何かが、よくわからない」というのが、多くの人の本音だと思います。端的にいえば、「仏」や「真理」に心を向けることですが、これも少しわかりにくいといわれそうです。そこで、私なりに理解するところでいうと、先にお話ししたような「心がほどけ、安らかで楽しいとき」こそ、心が正しい方向にあるといえると思うのです。 

                       

                       しかし、一瞬やひとときではなく、心を「常に」正しい方向に向けるとなると、話がまた少し難しくなります。

                       

                      「救ってあげられたら」と願うだけで

                       

                       法華三部経の一つである仏説観普賢菩薩行法経に、「もろもろの迷いや煩いから離れ、安楽で淡々とした心を保ちたいのであれば」(常に涅槃の城に処し 安楽にして心憺怕ならんと欲せば)という、私たちにとっては願ってもない問いと、その答えともいうべき一節があります。

                       

                       それは、「当に大乗経を誦して、諸々の菩薩の母を念ずべし」。すなわち、朝夕の読経を習慣とし、「慈悲、思いやりの心をもって生きよう」と願うことだというのです。これは、常に心安らかで楽しく生きるための大きなヒントであり、私たちにとっては思いのほか身近な実践といえるのではないでしょうか。しかも、「思いやりをもちなさい」という命令形ではなくて、「思いやりをもって生きようと願うことが大切」というのも受け入れやすいところです。

                       

                       ときおり、「慈悲がなかなか身につかない」と嘆く人がいます。しかし、その人はまさに「思いやりをもって生きよう」「あの人を救ってあげられたら」と願っているからこそ、そのことで思い悩むのでしょう。つまり、その人はもうすでに、思いやりの心が身についているのです。 

                       

                       それでも「安楽」どころか、雑念に惑わされて心が騒ぐときには、尾崎放哉の一句が参考になるかもしれません。「人をそしる心をすて豆の皮むく」。心が怒りや貪りなどの感情に支配されそうになったら、まずは目の前のことに打ちこむ線――それも「正念」をとり戻す一つの方法です。

                       

                       また、「正念」の意味を「気づかい」「心くばり」と表現する人もいますが、茶道の裏千家前家元の千玄室師は、「『あなたがお幸せでありますように』、ただその一念で相手に仕える」といわれます。雑念を捨て、自分の「いま」に集中する。さらに、自分の思いは差し置いて、人さまが喜ぶように、幸せでありますようにと願いつつ、心を一つのことに向ける。それもまた、「正念」でありましょう。

                       

                       「正念」――「八正道」の、まさにここが正念場です。思いやりに根ざした安らかで楽しい心をわが心とするとき、次の「正定」が真にいきいきとした実践徳目となるのです。

                       

                       



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