2019年4月 松本教会長のことば

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    4月の松本教会長のことば

     

     日差しも暖かくなり、吹く風にも春を感じるようになりましたが、みなさまお元気におすごしでしょうか。

     

     4月は新入園、新入学、新入社など、新たなスタートを切る方もいらっしゃると思います。大阪教会においては、13日に「大阪教会発足55周年」を迎えさせて頂きます。たくさんの諸先輩方のおかげさまで、今ここに教えを頂いていることに改めて感謝の念を深め、新たなスタートを切らせていただきたいと存じます。

     

     さて今月は、会長先生より「(かお)る風のような人に」というテーマでご法話を頂戴しました。会長先生は、法華経の「序品(じょほん)」にある「栴檀(せんだん)の香風(こうふう)、衆(しゅ)の心(こころ)を悦可(えつか)す(仏さまの香風が衆生の心の中に入ってくると大歓喜(だいかんぎ)が生じる)」の一節を通して、「仏の教えに出会えた私たちは、教えを聞き、学び、実践していくなかで生き方が変わるのです。その悦びを『教えによって救われました』と、思わず口にします。それが『大歓喜が生じる』でしょうし、そのときその人は『悦可(えっか)』しているのです。」とお示しくださいました。

     

     私たちは仏さまに直接お会いすることはできませんが、教えのなかに仏さまの慈悲を感じ取り、実践することによって生きる喜びに目ざめた人の体験説法を聞くと、私たちもまた悦びを覚えます。それは教えの尊さが胸中に吹きわたるからだということです。教えを聞き、学び、実践し、サンガの中で共に修行する中で仏さまに会い奉ることができる、つまり、仏さまの香風を頂戴することができるのです。端的にいえば「教えを聞き、学び、実践することの尊さ」と「サンガの中で修行することの尊さ」を教えてくださっていると申せましょう。

     

     また会長先生は、越後の良寛さんの座右の銘である「一(いっ)生成(しょうせい)(こう)(生涯、人の心をあたたかく包み、和ませ、悦びを与える香風のような人でありつづけよう)」をご紹介下さいました。その人がいるだけで、また、その人が来ただけでその場が和む、心が安らぐ、そのような「栴檀の香風」を運ぶような人はまさに「徳のある人」です。会長先生は「人に悦びを与える、人の心を『悦可』するには『徳分』が必要という見方もできそうです。」とお示しくださっています。よく「私には徳がない」とか「あの人には徳がある」などと言ったりしますが、修養や善行(ぜんこう)の積み重ねが「徳分」を身につける決め手であるとも教えてくださっています。

     

     ですが一方で、私たちがいま、この世に一つの命を授(さず)かって生きているのは大自然の徳、つまり神仏からの徳はもちろん、先祖や親の徳をいただいており、すでに豊かな徳を具(そな)えている、ともお示しくださいました。この世に存在する人、もの全ての本質は「仏性」であり、そのことがすでに「徳分」があるということでありましょう。私たちは自らの「徳分」に気づき、成長させていけば、だれもが香風を運ぶ「徳のある人」になるのだと教えてくださっています。さらに開祖さまは、佼成会で教えを学ぶ者は、すべてが天地に賛嘆される「徳のある人」であると、ご著書の中でわかりやすく教えてくださっています。

     

     「ここでみすごしてはならないのは、天の花々が、仏さまのみ上ばかりでなく、説法会にあつまったすべての人々の上にも降りかかったということです。これはひじょうに大切なことであって、<真理を説く>ことはもちろんですが、<真理を聞く>というのも同じように尊いことであり、同じように、賛嘆され、供養されるべきことなのです。ですから、仏法を聞き、仏法を学ぶものは、たとえ耳にきこえず、目にはみえなくても、つねに天地に賛嘆されているのだという自覚を持たなければなりません。自信を持たなければなりません。」(庭野日敬 著『新釈法華三部経』264項 佼成出版社)縁があって佼成会に入会し、教えを学ばせていただいていることがすでに尊いのです。

     

     教えを聞き、学ぶ人がいて、伝える人がいるから教えが広まっていくのです。つまり、今私たちが教えを学んでいるということは、天地が賛嘆してくださっているということであります。大切なのは、その「徳」をいただいているという自覚をもって、香り高い人間になっていくということです。そのためには、「感謝」「素直」「謙虚」の三つが大切だと教えてくださっています。それは、いつも「有り難い」と感謝し、素直に「はい」と受けとめ、謙虚に一歩下がって、法や人を立てるという姿勢でありましょう。それを土台に「明るく、やさしく、温かい」言葉や態度を実践していくことで、その場に教えの香(かぐわ)しい風が吹きわたり、それが人を憩(いこ)わせるのだと会長先生は教えてくださっているのです。

     

     今月は、釈尊降誕会(ごうたんえ)の月でもあります。お釈迦さまがお生まれになり、多くの人の幸せを願って教えを説いてくださったおかげさまで、私たちは仏法を頂戴することができました。私たちも、同じようにたくさんの方と出会い、仏の教えという香風を運ぶ布教者、伝道者として精進してまいりましょう。合掌



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