平成29年4月 松本教会長のことば

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     日差しも温かくなり、吹く風にも春を感じるようになりましたが、みなさまお元気におすごしでしょうか。4月は釈尊降誕会の月であり、新入園、新入学、新入社など、新たなスタートを切る方もいらっしゃると思います。大阪教会においては、1日には「大阪教会発足53周年」を迎えさせて頂きます。たくさんの諸先輩方のおかげさまで今、ここに教えを頂いていることに改めて感謝の念を深め、新たなスタートを切らせていただきたいと思います。

     さて今月は、会長先生より「時間の浪費」というテーマでご法話を頂戴しました。私たちは「浪費」という言葉を聞くと、むだなことや悪いことのようにとらえがちですが、真理のものさしでみると、あらゆる存在や状態は、それそのままで大調和しているととらえることができます。つまり、すべてが支え、支えられる存在としてあるべくしてあり、一つひとつの出来事や一人ひとりの存在が無くてはならない必然であると受けとることができるのです。それが分かると、引きこもっていたり、定職に着かずニートのような生活をしている方と出会っても、「今が本人にとって大切な時間」「必ず今の経験が役に立つときが来る」と肯定的に受けとめることができ「人も物もすべての現象も、どれひとつとしてむだなものはない」「自分勝手に凡夫と聖人を分別するような見方ではない、神仏の大いなるはたらきを感じることができる」と会長先生は教えてくださっています。しかしながら、いつでもどんな現象もそのように受け取れることばかりではありません。そんなときに必要なことは「不思議を観じる」ことだと会長先生はお示しくださいました。それを身近にとらえると、自分が意識をしなくても私の心臓は24時間365日一度も休むことなく働き続けてくださっている不思議。私の今をつくっているのは、これまでのさまざまな出会いの積み重ねのおかげ。その出会いの一つでも欠けたら今の自分はないということなど、幾つもの不思議が受け取れます。そう思うと私の周りは数限りない不思議に満ちており、かつ、むだなものは一つもないと観じることができます。そうすると自然に「ありがたい」「ありがとう」という思いに包まれ、大調和の中で生かされ生きていることが実感できるのです。また、ご法話の中で道元禅師の「生死流転する自分の身心を省みて、自分より他の人が先に幸せになるようにと願う菩薩の心を起こしなさい」という言葉を紹介くださいました。つまり、「袖振り合うも多生の縁」と言われるように、生まれ変わり、死に変わりしながら永遠の命を生きる私たちは、今世の出会いは過去の出会いのつながりの中で出会っている。また、今世の出会いが来世につながっていくのです。今、一生懸命お世話をしている人が前世では師匠だったかもしれないし、嫁姑の関係が来世は親子の関係になるかもしれないのです。ですから、いつでも「まず人さま」の心で接し、縁を尊重することが大切なのです。そしてこの言葉は、永遠の時間の流れの中の出来事や出会いもすべて大調和していることを教えてくださっているといえましょう。会長先生は「私たちは調和の世界の一員としてみんなが幸せに生きられるよう、その調和を保つために生まれ、かつ生かされているということです」とお示しくださいました。さらに、それに気づかず人を傷つけたり、身勝手な行動をすることが何よりも時間の浪費であり、「命のむだ遣い」であると教えて下さいました。その意味では、今生かされている不思議を常に観じ、常にありがたいと生きるには、人さまを思う菩薩行こそが、時間の浪費をせず、調和の世界を生きる自覚を保つ行といえます。

     今月は、釈尊降誕会の月でもあります。お釈迦さまがお生まれになり、多くの人の幸せを願って教えを説いてくださったおかげさまで、私たちは仏法を頂戴できました。私たちも、同じようにたくさんの方との出会い、教えをお伝えする中で、仏さまを観、法のはたらきを実感しながら、布教伝道に邁進してまいりましょう。合掌



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