2019年3月 松本教会長のことば
3月の松本教会長のことば
皆さん、こんにちは。
少しずつ暖かい日が増えてまいりましたが、まだまだ朝夕は冷え込む日がございます。季節の変わり目は体調を崩しやすいので、お互いさま健康管理に気をつけて過ごして参りましょう。
さて、今月5日には、教団創立81周年の記念日を迎えます。その尊い月に、会長先生から「自他の幸せを願う心」というテーマでご法話を頂戴しました。そこから本会創立の精神を改めて教えて下さっていると受けとめさせていただきます。
会長先生は「私たちはみな、だれもが、自分や家族の幸せを願っています。そして、同時に他人の幸せを願う心も、私たちは持ち合わせています。」とお示しくださいました。家族と言えども、自分以外は他人ですが、少なくても家族の幸せを願う心は誰でも持っています。ましてや、佼成会に縁をいただく私たちは世のため、人のために役に立ちたい、多くの人に幸せになってほしいという願いを強く持っています。
そういう人は「仏の子なので、人びとの苦しみを除き、災難から救って、安楽な気持ちにしてあげられる」と「無量義経十功徳品」の一節を引用され教えてくださいました。佼成会の教えをいただく私たちは「仏の子なのだ」「人を教えによって幸せに導いてあげることができるのだ」という自覚を本会創立の月に新たにしたいものです。
佼成会では、よく「入会者即布教者」と言いますが、入会したての方は「初心者の私が仏さまの教えなんて人さまにお伝えすることなどできない」と思われている方が多くいるのではないでしょうか。しかし会長先生は「自分がまだ迷いから抜けだすことができていなくても、仏の教えを聞いた人は苦しむ人たちを救うことができる」と経典にはっきり示されていると教えてくださっています。
これは、私たちは未熟であっても、教えが絶対のもので尊いのだから、教えの縁につなげてあげさえすれば、つまり、佼成会にお導きさえすれば、あとは仏さまの力、法の力、サンガの力、そしてその人自身の仏性の力で救われていくということです。ですから私たちは安心してお導きをさせていただけばよいのです。
会長先生は最後に、人さまをお導きさせていただく菩薩行実践の中にこの教えはあり、だからこそ、相手を思いやる姿勢に徹する人は「生きた経典」となり得ると説かれます。立正佼成会とは、菩薩行に徹する中で一人ひとりが「生きた経典」になっていく会とも言えましょう。お互いさま、今月は創立の原点に立ち返り、菩薩行実践を通して「生きた経典」に少しでも近づけるよう精進して参りたいと存じます。 合掌
- 2019.03.03 Sunday
- 2019松本教会長のことば
- 12:49
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- by rkkkinkiosaka