平成30年3月 松本教会長のことば

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                 大阪教会 教会長 松本 貢一

     皆さん、こんにちは。

    少しずつ暖かい日が増え、梅の花も咲き始めてまいりました。最近は気温の変化の大きい日もあり、インフルエンザもまだまだ流行しているようです。これから温かくなると気持ちも緩んでまいります、お互いさま健康管理に気をつけて過ごしてまいりましょう。

     さて、今月5日には、教団創立80周年の記念日を迎えます。そのような月に、会長先生から「地域の人びとと共に、幸せに」というテーマでご法話を頂戴しました。そこから本会創立の精神や、80周年の意義など、「原点」を改めて教えて下さっていると受けとめさせていただきます。

     では、本会創立の精神や意義はどこにあるかといえば、開祖さまの決意に他なりません。会長先生は「究極の目標は世界人類の救済にあろうとも、あくまでも身辺のことをおろそかにせず、まず目の前の一人を救い、おのれの家庭を調え、地域社会の浄土化へ進むという、着実な歩みを忘れてはならない」(昭和63年『佼成』3月号)と、今から30年前、教団創立50周年の年に開祖さまが示された決意をご紹介下さいました。「地域社会の浄土化」への着実な歩みが世界人類の救済へ繋がっていくのだという、なんとも心強いお言葉でしょう。また、会長先生は地域社会の浄土化を「そこに住む一人ひとりが、自分の幸せだけではなく、地域の安寧やみんなの幸せという、いわば公のことに意識を向けながら、生活の一つ一つをおろそかにしないで明るい家庭を築いてるということです。」と教えて下さっています。そうして明るい家庭を築いていくことが、やがて地域に広がり、明るい社会となっていく。それが私たちがさせていただく「菩薩行」の意義なのではないでしょうか。

     その地域に住む一人が教えをいただき、幸せになり、家庭が明るくなる。そしてそれが着実に広がり、社会までもが明るくなっていくなっていく、そうしていくためには、菩薩のような人がたくさん住む地域にしていくことを私たちの理想とし、元々仏性である、一人ひとりの心に灯をともして地域社会を明るくしていくのが信仰をもつ私たちの精進であり、役割であると会長先生はご教示下さっています。このことがまさに、本会創立の精神であり、意義ではないかと思うのです。

     また私たちには、先師先達の並々ならぬご努力のお陰さまで、各地域に教会道場があります。会長先生は「信者のみなさんにとってのオアシスであるばかりでなく、どなたにとっても心身が休まる場所であることが望まれます。」と仰っています。佼成会の会員に限定したオアシスにするのではなく、未会員の方にとってもオアシスのような教会道場になっていくことが大事であるということです。そのためには待っているだけでは叶いません。例えば、「どうぞ大阪普門館をご活用ください」「教会へ来ればこんな話が聞けますよ」など、私たち一人ひとりが率先して地域にはたらきかけることが大切で、こうした着実な歩み、積み重ねが地域の人たちと共に菩薩になっていくことになり、地域社会をオアシスにし、寂光土化していくのだと教えていただいているのです。お陰さまで今年、大阪教会では10会場、各地域ごとに「地域大会」を開催させていただけるお手配を頂戴しました。今月のご法話で会長先生が示して下さった創立の意義をかみしめ、80周年を迎えて私たち会員のよろこびだけにせず、地域の人たちと共によろこび合える内容にし「お陰さまで80周年を迎えさせていただくことができました。皆さまと共に、より明るい社会づくりに精進させていただきます。」と感謝・誓願をお伝えさせていただく、そのような大会にして参りたいと存じます。

     最後に、昭和43年(創立30周年の年)の開祖さまのお言葉を紹介させていただき、今月の言葉とさせていただきたく思います。皆さま、今月もどうぞよろしくお願い申し上げます。

    「経典に示された教主釈尊のおことばと、本会創立当初よりの修行の順序次第、および、それにともなう国内や国外の諸情勢の推移などを、つらつら考え合わせてみた時、私たちには、<本仏釈尊>の大慈大悲がそそがれ、それにお報いすべき重大なる使命が、課せられていることを痛感せずにはいられません。(中略)<本仏釈尊>の大慈大悲によって、末法濁悪世に法華経を広宣流布する使命を授けられた者であればこそ、全人類のためにというこの尊い大業に参画させていただくことができるのです。そして、このような信念に到達したとき、はじめて<本尊観>に裏付けられた真の<化他行>が実践され、また<化他行>に裏付けられた真の<本尊観>が確立されるのであります。私たちには、<本仏釈尊>のおことばを実行すべき大使命があると確信いたします。この大使命は、まず足元の第一歩である<おのれ自身の改造>から始まり、やがて、家庭・社会・国家・世界の救済へと拡大されるべきものです。すなわち、<国民皆信仰>は<人類皆信仰>となり、<全会員菩薩道実践運動>はさらに拡大されて<全人類総菩薩化運動>となるべきものです。かさねて申します。<本仏釈尊>の大慈大悲によって、この大使命を授けられた者であればこそ、この尊い大業に参画させていただく資格があるのです。全国会員のみなさん!この偉大なる使命を授けられた宿縁に対して、大いなる<自覚>と<ほこり>と<感謝>をもちましょう。そして、<本仏釈尊>の大慈大悲に生かされているという<大信念>と<大歓喜>に満ち、<大誓願>を新たにして、法華経の広宣流布にまい進しようではありませんか。」(『庭野日敬「立正佼成における本尊勧請の経緯とその意義」』佼成出版社) 合掌


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