平成29年5月 松本教会長のことば

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     街の木々が青々と茂り、少し汗ばむほどの季節となってまいりました。

    4月から進学や就職といった新しい生活をはじめられた方は、ゴールデンウィークを迎え、少しほっとされている頃でしょうか。休み明けからも元気にスタートを切りたいものです。

    さて、今月は会長先生より「させていただく」というテーマでご法話をいただきました。私たちはともすれば自分の行為を「自分がするんだ」と思いがちです。しかし、「縁起の法」からすると、私たちは多くの人々の縁や作用によって生かされているのです。そのことを知ったとき、心から「させていただきます」という言葉を発することができます。また、日常いろいろなことをして差し上げるときなどには、相手より一段高い立場に立って「してやる」という驕り高ぶった気持ちになりがちですが、一歩下がって「仏さまのお力によってさせていただく」と考えるのが信仰者の姿勢です。このように仏さまはもちろん、すべてのご縁を敬う心や謙虚な心が込められている「させていただく」という言葉には、信仰の原点とも言うべき精神が流れているのです。

     一方で、「させていただく」は、「口にする側と聞く側に、気持ちのずれが生じることがあり、慇懃無礼な態度と受けとめられることもある」とご法話の中で教えてくださっています。文化庁がまとめた敬語の指針によると、「自分側が行うことを〜蠎蠡λ瑤和荵絢圓竜可を受けて行い△修里海箸撚厳辰鮗けるという事実や気持ちのある場合」が「させていただく」の正しい使い方であると示されています。「会社をやめさせていただきます」などの使い方は、相手の許可を得ず、一方的な行動や意向を伝えており、問題のある使い方といえましょう。

     このように「させていただく」は単なる「する」の謙譲語ではなく、目上の存在から受けた恩恵への感謝の込められた表現といえるのです。ですから、信仰をいただく私たちには、「自分がすることは、『修行せよ』『学びなさい』と仏さまからご指名(許可、依頼)をいただきすることである」という仏さまの願いを感じること。また、「自分がすることは、自分の才覚を超え、大きな功徳(恩恵)をいただける尊い修行であり、菩薩行である」という仏さまへの感謝を込めて、「させていただく」という言葉を使っていきたいものです。

    会長先生は「信仰を持つ私たちは、日ごろの生活の中で仏さまへの帰依の念を養い、『大いなるものに生かされている自分なのだ』という自覚と感謝に目ざめることが大事だと思います。」とお言葉を下さっています。「させていただく」という言葉を使うことによって、「仏さまからいただいた使命を果たし、実践を通して功徳を積もう」という自覚にもつながりますし、その自覚をもって感謝の心で「させていただく」という言葉を使うことができれば、菩薩道を歩む私たちの信仰も益々深まっていくのです。

    今月5月14日大阪教会では、「大阪普門館落成40周年式典」を迎えると同時に「青年の日」に取り組みます。若い人をはじめとしたすべての人が「有り難し(ありがたい)」「感謝(ありがとう)」の気持ちを胸に、「させていただく」という言葉を通して、自覚と感謝に目ざめた生き方が歩めるよう、普門の精神で布教伝道に邁進させていただきたいと存じます。合掌



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